マタニティ整体とツボの関係性とは?

詳しく解説します

マタニティ整体とツボの関係性とは?詳しく解説します

産前や産後において、妊婦の体や精神面のケアをすることが目的となる『マタニティ整体』ですが、その施術の中にはツボが登場します。整体とツボには元々深いつながりがありますが、マタニティ整体においてツボがどのような関係性であるのかご存じない方も多いのではないでしょうか。 そこで今回はマタニティ整体とツボとの関係性や効果的なツボについてご紹介します。

1. マタニティ整体とツボ

マタニティ整体とツボ

マタニティ整体ですが、施術の基本となるのはストレッチやマッサージです。妊娠後、お腹の中の赤ちゃんの成長に合わせて徐々にお腹が大きくなっていきますが、その際にお腹周辺の筋肉や靭帯などが伸びていくことになります。それ自体は自然なことなので問題はありませんが、場合によっては下がりすぎてしまうことによって、お腹の中の赤ちゃんにとってあまり居心地の良くない状態になってしまうことがあるのです。そうなってしまう前に、予防としてお腹周辺の筋肉などを引き締める施術を行って、赤ちゃんにとってベストな状態を維持することが目的となります。

しかし、マタニティ整体ではツボによる施術を行うこともあります。そもそもツボというのは、常に私達の体の中に流れているとされる気の流れが滞ってしまいやすいポイントのことを指しています。気の流れが滞ってしまうことで身体的に悪影響が出てしまう恐れがありますので、ツボ押しをすることによって気の流れをスムーズにするというわけです。

妊婦の方がなりがちな症状というものに、いくつか代表的なものがあります。それらをツボ押しによって解消するというのが、マタニティ整体とツボの関係性ということです。ツボ押しは妊婦の方の負担になりにくいというメリットもありますし、ご自身の手でも可能な場合もありますのでその効果には期待できるのではないでしょうか。

2. つわりに効くツボ

つわりは妊婦さんによく見受けられる代表的な症状の一つです。個人差がありますので、妊娠によって必ず発生するというわけではないものの、多くの方が苦しい思いをされているのではないでしょうか。 つわりにはさまざまな種類があり、匂いによって吐き気をもよおしてしまう場合もあれば、水分を口にしただけで吐いてしまうというケースもあります。吐き気というのは気力を奪ってしまうものでもありますので、できる限り症状を緩和させるような取り組みをする必要があるでしょう。 そんなつわりに対して効果的と言われるツボが3つ存在しています。

2-1. 内関(ないかん)

手の内側、手首近くにあるツボのことです。手首に対して指3本離れた位置の真ん中にあります。指で押した際に痛みを感じたり、ウッと感じるような感覚があればその位置で合っています。指で押したり、お灸を据えたりすることによってつわりの症状が和らぐ可能性が高いのです。

2-2. 三陰交(さんいんこう)

足首のあたりにあるツボです。くるぶしを手で掴むようにした際に、小指側から4本離れた位置にあります。足の骨があるかと思いますが、骨の後ろあたりがツボです。即効性の高いツボではありませんが、症状改善に効果的と言われていますので、是非試してみてください。

2-3. 裏内庭(うらないてい)

足の裏側にあるツボです。人差し指の付け根から、やや下あたりの位置にあります。個人差はありますが、比較的即効性が高いとされておりますので、つわりの症状がひどい場合などに積極的に刺激するといいでしょう。

3. 便秘に効くツボ

妊娠をすることで便秘がちになってしまうのはよくあることです。その原因としては、ホルモンバランスの変化によって腸の動きが弱まってしまうということと、赤ちゃんの成長に合わせて子宮が大きくなるため腸が圧迫されてしまい便の通り道が狭くなってしまうことなどが挙げられます。 便秘になることで赤ちゃんに対して直接的な悪影響はないものの、痔になってしまったり痔の症状を悪化させてしまう恐れがあることから、できる限り解消すべきものであるといえるでしょう。妊娠中はお腹周辺に対して刺激を与えることはなかなか出来ませんので、ツボへの刺激で解消を図りましょう。

3-1. 神門(しんもん)

ストレスに対して効果的と言われているツボです。便秘になってしまう原因の一つにストレスがありますので、ストレスが原因となる便秘を解消するために刺激しましょう。手の内側、手首のところにあります。親指で骨の内側に向かって押すようなイメージで刺激しましょう。

3-2. 大腸兪(だいちょうゆ)

便秘だけでなく下痢などお腹の働きに対して効果的と言われているツボです。腰周辺にあります。背骨に対して左右に指2本分離れた位置にありますので、ウエスト部分に手を当てた状態から体の中心部分に向かって刺激しましょう。

4. 押してはいけないツボ

ツボの中には妊娠中の状態では刺激しないほうが良いツボというものが存在しています。なにも知らずに刺激してしまった場合に、母子に対して何らかの影響が出てしまう恐れがありますので、そうした状況になってしまわないように事前にしっかりと把握しておくといいのではないでしょうか。

そのツボは合谷(ごうこく)です。万能のツボと呼ばれていて、お腹の働きに作用すると言われており、なかでも排泄に関する効果に期待できるツボです。親指と人差指の根本周辺の骨が交差している部分の少し手前にあります。便秘解消に期待できるツボですが、堕胎のツボということでも知られていますので、刺激するのは控えるようにしましょう。

5.まとめ

マタニティ整体の施術の中にはツボによる刺激も存在しています。マッサージやストレッチだけでなく、気軽でかつ効果的な手段の一つということになります。自宅でご自身でもできるものになりますので、妊娠中は日常生活の中に取り入れてみるといいでしょう。「癒しの鍼灸・整体院SalaSa」ではマタニティ整体によって妊婦さんのケアを行っています。興味のある方はぜひ一度お越しください。